前にiPhoneアプリを作ってみた時にiOSとAndroid共有でアプリが作れるソフトがFlutterというものだった。自分的が知ってるフラッターと言えば
フラッター現象(フラッターげんしょう、英語: flutter)とは、はためきや回転むら等という意味で、橋やその他の構造物、特に高速飛行中の飛行機の翼や胴体などが、風や気流のエネルギーを受けて起こす破壊的な振動をさすことが多い。
フラッター現象 – Wikipedia
ということで、久しぶりにフラッタを再訪してみた。一番有名なフラッタといえば間違いなくタコマ橋だろう。初めて見た時はホントにびっくりした。こんなに揺れてる橋の上で車運転するとかどんな気分なんだろうか。。。
本件簡単に説明すると、この時点は(諸事情あり)薄っぺらい橋(下記左:図旧タコマ橋)にしたらフラッタが発生。それに対応するためトラス構造を入れて、橋を固くしたらフラッタが発生しなくなり今子活躍中(下記右図:新タコマ橋)というのがよく大学レベルの授業で触れられる内容。(図は失敗知識データベースより)
さすがに本事故も80年前なので、これを題材にフラッタ解析をした事例があるかと思ってウェブを探してみたところ、意外に無さそうな様子。 例えば2004年に未だに「旧タコマナローズ橋 のねじれフラッター特性に関する解析的考察」という論文が発表されており、新しい知見も得られているらしい。また当該論文から、
一方, わが国で計画 されている紀淡海峡大橋や東京湾口大橋などの海峡横断プロジェク トを実現するためには,昨今の経済状況 を考 えた場合, 更なる経済性を追求す る必要がある. それゆえ, 路面全体 をオープング レーチング化する案などに加え, 経済性のみに着目すれば旧タコマナローズ橋と類似した断面形状も再考の余地があると考えられる.
という記載もあり、改めて旧タコマ橋のような形状についても見直されているらしい。また「タコマ橋の航跡―吊橋と風との闘い」という本の中で未だに統一見解が得られていないという課題があるとも触れられている。
アニメーションで一番有名になったフラッタは、風立ちぬで機体が破壊されたものだろう(劇中ではフラッタと明言されるわけでは無いが)。堀越二郎のセリフがとても良い。
「問題はもっと深く、広く、遠くにあると思います」
風立ちぬ
未だに人類はフラッタを克服しきってはいない。我々は問題まで辿り着けたのであろうか?フラッタはシンプルに見えて、とても深い。
※しかしGoogleはなんでこんな不安になりそうな名前を付けたんだろうか?